口が乾く(ドライマウス)
「最近、なんだかお口の中がネバネバするなぁ…」
「お水を飲んでも、すぐにまた渇いちゃう」
そんなふうに感じたことはありませんか?
それは、もしかしたら「ドライマウス(口腔乾燥症)」のサインかもしれません。
ドライマウスは、単に「喉が渇いた」というのとは違って、お口を守る大事な「唾液」が減ってしまっている状態のことです。
実は今、日本でドライマウスに悩む方は約800万人、潜在的な患者さんはなんと3,000万人もいると言われている、身近な「現代病」です。
ドライマウスとは?から、唾液のすごいパワー、そしてお家でできるカンタンな改善策まで、分かりやすくご紹介します。

目次
- ドライマウスとは?セルフチェック
- どうして口が乾く?ドライマウスになる「様々な原因」
- 知らなきゃ損!「唾液」のすごすぎる6つのパワー
- 放っておくと怖い!ドライマウスが引き起こすトラブル
- 自分で出来る!唾液を増やすセルフケアとマッサージ
- 歯医者さんでできること:専門的な治療とサポート
- おわりに:唾液は、健康の源
- おしえてマモルブルー!お口の乾燥に関するQ&A
1. ドライマウスとは?セルフチェック
ドライマウスとは?
お口の中の唾液が減って、乾燥してしまう状態のことです。
口腔乾燥症ともいいます。
唾液が減ると、お口の中の健康バランスが崩れて、色々なトラブルが起きやすくなってしまいます。
ドライマウス:チェックリスト
まずは、あなたのお口がどんな状態か、チェックリストで確認してみましょう!
☑お口の中がネバネバして、なんだか気持ち悪い
☑パンやおせんべいなど、パサパサした食べ物が飲み込みにくい
☑お食事中、よくお水やお茶を飲みたくなる
☑普段、口で呼吸していることが多い気がする
☑味覚が変わった?味がよくわからないことがある
☑おしゃべりする時、舌がうまく回らなくて話しにくい
☑夜中、喉が渇いて目が覚めて、お水を飲む
☑口内炎や、唇のひび割れがよくできる
☑舌がピリピリ、ヒリヒリして痛い
当てはまるものが多いほど、ドライマウスの可能性があります。
唾液の量は、「自律神経」という体のリズムを整える神経に関係しています。
緊張したりストレスを感じるとネバネバした唾液になり、リラックスしているとサラサラした唾液がたくさん出るようになります。
「固唾をのむ」という言葉あるように心とお口の状態は、密接に関係しているのです。
2. どうして口が乾く?ドライマウスになる「様々な原因」
ドライマウスの原因は一つではなく、いくつかの理由が重なっていることが多いです。
年齢と噛む力の低下
「トシのせいだから…」と思いがちですが、実は年齢そのものよりも、噛む力が弱くなったり、口の周りの筋肉が衰えたりすることが大きな原因です。
お薬の副作用
血圧を下げるお薬や、花粉症のアレルギー薬、眠くなるお薬など、普段よく使われるお薬の中には、副作用で「口が渇く」ものがあります。
薬をたくさん飲んでいる方は、特に影響を受けやすいです。
体の病気(シェーグレン症候群など)
「シェーグレン症候群」という、自分の体を攻撃してしまう病気では、唾液腺が壊されてお口が強く乾燥します。
また、糖尿病や腎臓病などの病気が原因で口が渇くこともあります。
ストレスと生活習慣
日々のストレスは交感神経を優位にして、唾液を減らしてしまいます。
また、口呼吸のクセや、水分不足(1日2〜3リットルが理想)、カフェインやアルコールの飲みすぎでもお口が乾燥します。
3. 知らなきゃ損!「唾液」のすごすぎる6つのパワー
唾液は、ただの水ではありません。
私たちが健康に過ごすために、なくてはならない「すごい液体」なんです。
お口のお掃除
お口の中の汚れやバイ菌を洗い流して、清潔に保ちます。
バイ菌バリア
唾液に含まれる成分が、外から入ってくるバイ菌やウイルスから体を守ります。
お食事サポート
食べ物を消化しやすくし、ネバネバ成分が食べ物をひとまとめにして、スムーズな飲み込みを助けます。
お口の保護
お口の中の粘膜を潤して傷つくのを防ぎ、酸っぱくなった口内を中和して、虫歯を防ぎます。
若返りホルモン
骨や歯を健康に保ち、体の新陳代謝を促す成分「パロチン」も含まれています。
4. 放っておくと怖い!ドライマウスが引き起こすトラブル
ドライマウスを放っておくと、深刻なトラブルを招きます。
強烈な口臭
唾液のお掃除パワーがなくなると、お口の中のバイ菌が爆発的に増えます。
食べかすなどが腐敗して、強い臭いを出すようになります。
ドライマウスと口臭は、とても深い関係にあるんです。
虫歯・歯周病の急増
唾液の保護パワーがなくなるので、歯が酸に溶けやすくなり、あっという間に虫歯が進行します。
歯周病のバイ菌も元気になってしまいます。
舌の痛みと病気
お口が乾燥すると、「カンジダ菌」というカビの仲間が増えやすくなり、舌が痛くなったり口内炎ができやすくなったりします。
また、高齢の方では免疫が落ちて、肺炎のリスクも高まります。
5. 自分で出来る!唾液を増やすセルフケアとマッサージ
ドライマウスを改善するには、日頃から「唾液を出すクセ」をつけることが大切です。
よく噛んで食べる
「噛む」ことは、脳を刺激して唾液を出す合図になります。
1口30回以上噛むことを意識して、歯ごたえのある食べ物をメニューに取り入れましょう。
唾液腺マッサージ
お食事の前に、唾液が出る「3つのスポット」をマッサージするのがオススメです。

大唾液腺(だいだえきせん)
耳の下(耳下腺):耳の前、上の奥歯あたりの頬を、後ろから前へ回すようにマッサージします。
顎の下(顎下腺):顎の骨の内側の柔らかい部分を、数箇所に分けて押し上げます。
顎の先(舌下腺):顎の先の内側、舌の付け根あたりを、両手の親指でゆっくり突き上げます。
ちなみに、歯と歯肉以外にも小さな唾液腺「小唾液腺」があります。
小唾液腺(しょうだえきせん)

口唇腺(こうしんせん)
唇をめくると、水滴上の唾液(だ液)が見えることがあります。これが、口唇腺からでた唾液(だ液)で、唇の粘膜から唾液(だ液)の出口があります。
口蓋腺(こうがいせん)
口蓋とは、口の中の上あごのことです。そこの粘膜にも唾液腺があります。
頬腺(ほうせん)
頬にある唾液腺です。
前舌腺(ぜんぜつせん)
舌尖(ぜっせん)、つまり舌の先の下にあります。
エブネル腺
有郭乳頭(舌の奥にあるブツブツ)と葉状乳頭(下の付け根の脇)の間にあります。
食事の際、唾液はどこから出ているのか?をちょっと意識すると、唾液への理解が深まります。
生活環境の見直し
こまめに水分補給(水や麦茶が理想)をし、夜は加湿器を使ったり、濡れマスクをしたりして乾燥を防ぎます。
また、口呼吸はドライマウスの天敵、鼻で呼吸するように意識しましょう。
6 .歯医者さんでできること:専門的な治療とサポート
当院には、ドライマウスの治療経験豊富な歯科医師が在籍、様々なサポートができます。
くわしい検査
お口が渇いている時と、ガムを噛んだ時で、どれくらい唾液が出るかを正確に測定します。
原因に合わせた治療
お薬の調整(内科医と連携)や、唾液分泌を促す専門的なお薬(サリグレン、サラジェンなど)を処方します。
漢方薬の活用
お口の乾燥に効く漢方薬(白虎加人参湯、麦門冬湯など)を処方することもあります。
しっかり噛める環境づくり
合わない入れ歯や虫歯を治療して、「しっかり噛めるお口」に戻すことが、唾液を増やす一番の近道になることもあります。
7. おわりに:唾液は、健康の源
ドライマウスは、単なる体質ではなく、体からの「SOS」サインかもしれません。
唾液は、健康の源です。
お口を潤すことは、お食事を美味しくし、会話を楽しくし、全身の健康を守ることへと繋がります。
「最近、口が渇くな」と感じたら、まずはチェックリストを確認して、できることからケアを始めてみてくださいね。
8. おしえてマモルブルー!お口の乾燥に関するQ&A
Q. 最近、口がよく乾く気がします…。これって病気ですか?
「お水がないと食事がしにくい」「お口の中がネバついて話しにくい」といったサインがあれば、ドライマウスの可能性があります。
「ただの乾燥かな?」と我慢せず、まずはリラックスして当院にご相談ください。

マモルブルー
Q. どうして口が乾くようになっちゃうんでしょうか?
原因はひとつではなく、いくつか重なっていることが多いです。
例えば、加齢による変化や、毎日のストレス、あるいは飲んでいるお薬の副作用で唾液が減ってしまうこともあります。
当院では、一緒に原因を見つけていくのでご安心してください。

マモルブルー
Q. お家で手軽にできるケアはありますか?
ぜひ、「こまめな水分補給」と「よく噛んで食べること」を意識してみてください!
また、お顔の横をやさしくもみほぐす「唾液腺マッサージ」も、唾液がじわっと出てくるのでおすすめです。
セルフケアで補いきれない部分は、専用の保湿グッズや、歯科医院でのクリーニングでしっかりサポートさせていただきます。

マモルブルー
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